1963(昭和38年)/3/3公開 90分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12996
配給:東映 製作:東映
次郎長社長と石松社員シリーズ第6作。進藤英太郎と中村賀津雄の爆笑コンビが、笑いとお色気いっぱいに東京・京都・広島・松江・米子を脱線続きで案内する抱腹絶倒の喜劇大作。
清水次郎長社長の経営する出雲観光社と団体旅館の「大黒屋」。出雲観光のお客をそのまま大黒屋に送り込む仕組みは見事で、次郎長社長とは切っても切れない森川石松社員は口八丁手八丁のやり取りも冴え、お客さんも大満足。そんな次郎長社長は、まり千代という可愛い芸者にゾッコンで、このまり千代が所属する芸者組合が出雲へ安来節コンクールに出場するために旅行に行くという。そのガイドを務めるのが石松と知って、全国児童綴方コンクールに入賞して岩手から出てきた小学生の招待旅行担当と無理矢理交換させる始末。だが、この小学生がどいつもワンパク盛りで、母と生き別れた学校一のガキ大将・三平やその子分で寝小便小僧の勇介などつわものぞろい。旅行第一日目の東京見物から、デパートの食堂で料理を食い散らかすわ、火災報知器を壊すわの惨憺たる有様で、石松は苦情の受付に四苦八苦。悪ガキたちは引率の教師をも追い返してしまい、重い頭を抱えながら、石松は彼らを連れて京都に向う。一方の次郎長社長も芸者一行と東京を旅立つが、まり千代以外に眼中のない社長は失敗の連続。石松が気を利かせて社長とまり千代が二人きりになれるようセッティングしても、悪ガキたちの妨害でうまくいかない。だが、広島で子供たちに絡んできた愚連隊を打ちのめし、一躍尊敬の的となった石松。その時、松江で三平の母が旅館を経営している事が判明し…。
「進藤の社長」シリーズ(6)