作品検索

作品紹介

武士道残酷物語 

Cruel Tale of Bushido

1963(昭和38年)/4/28公開 123分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:13067 
配給:東映 製作:東映

名匠・今井正と中村錦之助が七役主演という大役の顔合わせで取り組んだ意欲作。ある一族の戦国時代から現代のサラリーマンに至る七代に渡る残酷極まりない歴史を描いて、日本人を長く支配してきた封建主義の思想と意識の本質を見事に暴き出している。

武士道残酷物語 
(C)東映

ストーリー

飯倉進というサラリーマン、その家系図は権力者の哀れな犠牲者の歴史だった。
慶長年間、飯倉次郎左衛門は主君を救うために切腹。その子・佐治衛門は、主君の死を追って殉死。
元禄年間、飯倉久太郎は男色の主君に犯され去勢された。
天明年間、飯倉修蔵は娘を老中に差し出し、妻は主君の好色のため自殺、しかも、その後は娘とその恋人を自分の刀で斬るという破目になる。
明治に入り、飯倉進吾は世話した元藩主に恋人の体を奪われ、日清戦争で戦死。進の兄・修は特攻隊員として太平洋に散った。
そして現代、進は恋人・杏子との結婚を会社の事情でのばそうとし、悲観した杏子は自殺未遂。今こそ進は被虐の系譜に終止符を打ち、杏子との結婚に踏み切るのだった。

武士道残酷物語 
(C)東映
ページの先頭へもどる
一般社団法人 日本映画製作者連盟・会員(4社)