1965(昭和40年)/8/26公開 90分 カラー シネマスコープ 映倫番号:14073
配給:東映 製作:東映
渡世の仁義で勘助を殺した清水一家が兇状旅を続けるうち、次郎長の女房お蝶の死に合い、それを契機に一家は結束を固め仇敵久六を叩っ斬る。ユーモアと涙の物語を豪華演技陣で描く本格的娯楽時代巨篇。
祭提灯に灯がともり和気あいあいの次郎長一家に、小政と名乗る渡世人がお仲の消息を報せに駆けつけた。小政の道案内で、旅姿も颯爽と甲州へと急ぐ次郎長一家。その後を義兄の大熊が子分たちとお蝶を連れて追っていく。勘助は他勢に力を得て待ち伏せていたが、小政の助けと大熊の加勢と次郎長一家の大暴れに打ち倒され、無事お仲は救出された。渡世仁義の掟でも喧嘩は喧嘩。次郎長一家は義兄の大熊と別れ、旅慣れないお蝶をともなって凶状旅に出るが、当てのない無宿旅が続きお蝶は病を重くする。次郎長が昔助けた関取の八尾ヶ嶽久六を訪ねると、十手を預かるやくざの親分となっていた。久六は昔の恩に次郎長一家を手厚く迎えたが、それは賞金を狙っての芝居だった。捕方へ知らせに走る久六を見て、小松村の七五郎が機転をきかせて次郎長一家を脱出させる。追われた次郎長一家を七五郎の恋女房・お園が温かく迎え入れるが、お蝶の病は日増しに悪化し、遂には子分たちの名を呼びながら息を引き取ってしまう。久六が裏切らなければお蝶は死ななかったと憤る子分たちは、真新しい墓標の前で弔い合戦を次郎長に迫るのだった…。
「次郎長三国志」シリーズ(4)