孤独の文豪永井荷風が見事あばいた、昭和初頭銀座女給の妖しくも美しい官能の世界。昭和六年に発表された同名小説より、中村登が脚色・監督、生方敏夫が撮影を担当。主な出演者は杉田弘子、大木実、有馬稲子、田浦・・・
天文十二年(1543年)、初めて日本に鉄砲を伝えたポルトガル船の船長ピントオと鍛冶師の娘との恋を絡め、見事鉄砲の模造に成功したものの次第にそれが大量殺人兵器と化していった鍛冶師の歓びと哀しみを描く。
小津安二郎監督作品で、脚本は小津安二郎と野田高梧の協同執筆、撮影は監督とコンビをなす厚田雄春、音楽は斎藤高順。出演者は原節子、笠智衆、香川京子、山村聡、三宅邦子、安部徹、大坂志郎などの他、東山千栄子・・・
不本意に戦犯を問われた元青年将校が、生きることに意義を見つけ、愛妻と共に官憲から逃れて潜行生活に入る。物語は美しくも悲運な妻にスポットをあてて描かれ、愛することの美しさ、強さを感動的に謳っている。
新聞記事の訂正要求に端を発して、交通事故からその背後に隠れた汚職事件を洗い出す。一人の若い記者の真実の為に斗う姿を中心に汚職事件に絡む人間像を描く記者物第二弾。