現代やくざの断面をリアルなタッチで描いて好評を博してきた日本暴力団シリーズ。本作は、その第4弾として、土壇場に立たされた男のど根性を、血とドスと拳銃で謳いあげる迫力ある任侠篇。
「あゝ同期の桜」の姉妹篇。太平洋戦争末期、一人千殺の特攻兵器回天をめぐり、その創案、試作、訓練から誕生に至るまでのエピソードを経て、初陣菊水隊の特攻までを、祖国愛に燃えた青年たちの群像を通して描いた・・・
原作は島崎藤村の小説。小倉浩一郎が製作を担当、板栄二郎の脚本をそのまま使用、監督は木下恵介が、松竹の東西一元化による演出家交流の第一陣として大船から京都へ出張。撮影は楠田浩之。主演は池部良と桂木洋子・・・