明治末期の待合“立花”を舞台に、娼婦と旗本くずれの掏模との恋葛藤を描いた永井荷風原作「四畳半襖の下張」の映画化作品。荷風好みの淪落の女性像を浮彫りにし、美しくも妖しい独特の耽美世界が展開される。
近松門左衛門の『堀川波の鼓』より、橋本忍と新藤兼人が脚本を執筆、今井正が監督、中尾駿一郎が撮影したもの。主演は森雅之、有馬稲子、三國連太郎。その他に雪代敬子、日高澄子、東野英治郎、菅井一郎、柳永二郎・・・
現場も動機もわからない殺人事件を追う青年検事。その犯人は恐るべきペスト菌を持っていた。どす黒い戦慄に彩られた有馬頼義の本格推理小説完璧の映画化。