江戸文学の傑作である鶴屋南北原作『東海道四谷怪談』に材をとり、腐敗と頽廃、色欲と物欲の葛藤に明け暮れる当時の世相を反映させ、一介の下級武士・民谷伊右衛門が追いやられるエゴイズムの極地を追い、妖しく、・・・
江戸川乱歩原作の『陰獣』の映画化。本格派推理小説家による殺人事件の謎ときを描いたストーリー。脚本は加藤泰と仲倉重郎による共同執筆、監督は加藤泰、撮影は丸山恵司がそれぞれ担当している。
兇状背負って旅に出て四年半ぶりに戻ってみれば、故郷は悪徳どん底に堕ち、そのうえ悪ボスにいびられる薄幸の女の姿に義憤を感じ、猛然と長脇差を振い暴れる三日月安の本格的股旅時代劇。