監督デビュー作「雨あがる」で日本アカデミー賞主要8部門を受賞した小泉堯史が南木佳士原作の小説「阿弥陀堂だより」を脚色、映画化。東京暮らしで心の病を負った妻を連れて故郷の長野に移り住んだ夫婦が大自然の・・・
巨匠・黒澤明が遺した脚本を28年間助監督として師事した小泉堯史が完成させ、初監督として挑んだ。武芸に秀でながらも、不器用な故、仕官のかなわぬ浪人とその妻を中心にその時代に生きた庶民の生活を描く。
美しく可憐な盲目の娘・道代と過去に暗い心の傷を持つ男・花松一郎の哀しくもむくわれぬ愛を、サスペンスをまじえて描いたストーリー。脚本は菊島隆三、監督は野村孝、撮影を前田米造がそれぞれ担当している。