揆をとらせれば当代随一、三軒界の麒麟児と謳われた杵屋扇太郎がやくざ稼業の瞼の父に逢ったことから、しがない運命のきずなに縛られ、追われ流れて揆と長脇差に命を賭けた三味線やくざの義理と仁義と度胸と啖呵を・・・
御馴染み荒木又右衛門が伊賀上野に河合又五郎以下三十八人を迎え討つ。渡辺数馬の助太刀として仇討を成就させるまで、悲願を込めた発端から「鍵屋の辻」の決闘までの結末を描く。
杉山茂樹が、脚色・鈴木兵吾、監督・斎藤寅次郎、撮影・服部幹夫、音楽・原六郎のスタッフにて製作する人情喜劇で、出演者は柳家金語楼、伴淳三郎、堺駿二、若杉英二、淡路恵子、北原三枝、松島トモ子など。
長瀬喜伴のオリジナル・シナリオを萩山輝男が監督し、撮影は井上晴二が当たる。出演者は市川春代、若原雅夫、紙京子、菅佐原英一、永井達郎のほか、七浦弘子、日守新一、北竜二など。