梅宮辰夫・緑魔子のコンビによる夜の青春シリーズ第4作。女を漁っては、バー、キャバレーに売り歩く男を主人公に、都会の裏面に呼吸し、悪徳の中に不思議な逞しさを持って生きる男と女の姿を描く。
ケタはずれのクソ度胸と押しの一手で、一億円を儲けた上、恋愛レースでも見事ライバルに打ち勝って、人生をバラ色にした男・木塚慶太の痛快きわまりない行状をスリルと迫力のある小豆相場を背景にして描いた娯楽篇・・・
銀行ギャングの上前をはねるために、計画的に列車を集団襲撃する7人の素人ギャング団。1億5千万円をめぐって凄絶な葛藤をくりひろげる二つのギャング団の姿を鋭いタッチで描いた痛快アクション篇。
「二匹の牝犬」でヒットを放った渡辺祐介監督が、小川真由美、緑魔子のコンビを再び起用して、売春婦あがりの女を中心に女の欲望の物凄さ、病的な同性愛、女と男の関係を極限まで追いあげた欲望のドラマ。
あまりにも法に厳しく罪を憎むあまり、自らその枷にはまって身動き出来ぬまま、悪のどろ沼に陥ってゆくベテラン鬼刑事の姿を、ドライなタッチで描いた結城昌二原作の「夜の終わる時」を映画化したサスペンス現代劇・・・
人間の本能にひそむ魔性が、時には人間性をも破壊し破滅の道をたどらせる。この映画は、女と男の間に、醜くもつれ合うギリギリのドラマを追求し、セックスの皮を剥いだ異色作である。
悪徳に塗りこめられた大都会の真只中を明暗二筋の人生を歩む二人の男、刑事と恐喝屋。手錠の影に爆発する男の友情と憎しみを通して、戦慄の姿なき暴力の実体をあばく異色アクション。
京都の廓五番町を舞台に、処女の心と男を魅きつける魔性の身体を持つ娼婦夕子の愛と性の悶えを追って、女の性の哀しさを情感豊かに描きつくした水上文学の完全映画化。
昭和16年12月8日、帝国海軍の真珠湾攻撃を皮切りに太平洋戦争の火蓋が切って落とされた。日本の若者たちの士気が高まりつつある太平洋戦争初期を背景に、江田島の海軍兵学校を卒業し、祖国を信じながら特殊潜・・・