1957(昭和32年)/1/15公開 85分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2586
配給:東映 製作:東映
力道山東映出演第二弾。六人の応召兵の微笑ましい友情物語を主として涙と笑い、スリルと愛情の中に描く闘魂篇。
終戦間近、郊外のとある軍隊。起床ラッパで跳ね起きる力士上がりの光田二等兵、元社長の安永二等兵、安永の社員だった塩見一等兵、浪曲師の虎沢二等兵、流行歌手の谷村二等兵、漫才師の小島二等兵の面々。さて安永がボタンを紛失して塩見と探していると古年兵の編上靴を持った光田が通りかかり、光田もボタン探しに加わった。しかしその隙に靴が盗まれ、数合わせのために塩見が盗んできた靴はなんと宇野見習い士官のものだった。軍曹や伍長に付き添われて謝罪に行くが、宇野の思いやりで事なきを得る。朝に夕に失敗を重ねては気合を入れられ通しだった連中も近く第一線出動の命が下って、便りを書き、遺髪を切る。光田も髷を落とした。そのまま終戦を迎えた。5年後のクリスマスに両国橋で再会と約し、彼らは懐かしい我が家へ帰っていった。5年の月日は流れ、橋の上に来たのは安永と塩見だけだった。彼らは寂しく料亭に来たが、別室に映画スターの東千代之介が来ているとわかり、芸者たちは見に行ってしまう。ところがその千代之介こそ宇野見習い士官、再会を喜ぶ3人がキャバレーに繰り出すと人気歌手となった谷村が歌っている。千代之介の人気に街のボスが因縁をつけるが、サンドイッチマンの光田が現れ、千代之介に加勢する。千代之介の紹介で役者になった光田だが、そこには喜劇役者となった小島がいた。しかし光田と小島は失敗続きで、光田は安永の忠告でプロレスラーに転向する!