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大学の石松　女群突破

1957（昭和32年）/4/16公開　70分　モノクロ　スタンダード　映倫番号：10029　
配給：東映　製作：東映

先輩鬼吉氏の就職を援けんと、石松クンのアルバイト騒ぎ。毎度の桃色旋風に女社長大前田女史の恋の体当たり。鉄拳とユーモアが綾なす青春痛快篇。

ストーリー

昭和大学卒業生送別会場。落第十九回の鬼山吉六こと鬼吉も奇蹟的に卒業がようやく許されて嬉しそう。だが世はまさに就職難時代。華々しい落第の肩書きがある鬼吉に快く手をさしのべる会社はありそうもなく、故郷から気の強い女房ハル子が上京。おなじみの石松、大政や次郎長先生の尽力でやっと倉庫番に就職。石松も大政も鬼吉に負けないように見つけたクズ拾いのアルバイト。探すのは黒光りする拳銃。拳銃を見つけた大政はひとつ失敬して逃げ出したら眼の色を変えた一味に追われ、逃げ込んだのが鬼吉の就職先の冷凍倉庫。大政と一味が閉じ込められ冷凍人間にされた事から鬼吉は大目玉を食らいクビになってしまった。次の就職先はピカリ金融の社長秘書。これがまたインチキ金融会社で社長は五百万円横領して逃亡、出資者は狂わんばかりにいきりたっていた。そこへ訪れた石松と大政は出資者の一人、愛子に会い十万の投資金が戻らないと父は死ぬかもしれないと聞かされ金策に奔走。頭を抱え込んでいると、思いがけず原作者の宮本幹也先生がポンと投げ出してくれた。愛子の父の神戸老人はこのお金をもとに石松たちの手を借りて温泉町で興行を計画。だが神戸老人に契約金を持ち逃げされてしまい興行ができなくなってしまう・・・。