1957(昭和32年)/5/20公開 52分 モノクロ スタンダード 映倫番号:10090
配給:東映 製作:東映
脱獄した二十面相が、名探偵・明智と少年探偵団へ復讐を期して奇怪な攻撃。ロボット巨獣・かぶと虫が東京に出没、手に汗握る科学戦探偵戦が展開する。
二十面相の駆使する機械化新兵器・怪物かぶと虫は少年探偵団・植村、小林、斉藤の四君を攫い、焼け跡の廃工場の地下室に閉じ込めてしまう。中村捜査課長指揮する警視庁捜査陣の懸命の捜査を尻目に、二十面相は浮浪者に変装し、明智探偵をおびき寄せ爆死させようとしたり、正木警部補に扮し原子力委員長の相川恒男を脅す。一方、四少年のうち小林少年だけが機転を利かせて脱出に成功したが、逆上した二十面相は、残った少年探偵と吉川博士とその娘・芳江に襲いかかり、全員を本拠の鉄塔王国に連れ去った。悪辣な二十面相は再び第八チャンネルで苦役する少年探偵団たちの痛ましい姿と、猿轡をかまされた芳江の傍らで原子力研究所のペンを握る吉川博士の苦悩に満ちた姿を流した。二十面相は博士を脅迫し、研究を進めさせその成果を某国に売ろうとしていたのだ。常楽寺で相川委員長に扮した明智に設計図奪取を阻まれた二十面相は、三日以内で必ず設計図を奪うと明言して去った。そのトランクに潜んだ小林少年は、単身敵地へ乗り込んでいく。少年たちの命危うし!もはや一刻の猶予もならぬ。明智探偵の決断により、明智探偵とその助手マリ子、中村捜査課長以下捜査班はかねてより狙いをつけていた中部山岳地帯の現地を目指して直行した。見よ、山また山の山脈の間に忽然と現れた大鉄塔。だが、そのとき城内では少年たちの死刑が今や執行されんとしていた・・・
「少年探偵団」シリーズ(9)