1959(昭和34年)/6/9公開 89分 カラー シネマスコープ 映倫番号:11201
配給:東映 製作:東映
平安京の興亡を一身に担って、陸奥に起った大叛乱軍の真っ只中に躍り込む美貌の騎士。颯爽大川橋蔵が新境地を拓くスリルとスピードで描く勇壮激動の時代劇スペクタクル。
延暦十九年。悪路王率いる反乱軍が陸奥の一角で蜂起し、アジアの浪人数十万を糾合、都へと戦火を広げる勢いとなっていた。平安京の元で平和国家の建設に向かったばかりの現在の大和朝廷は無防備同然で、唯一の希望は胆沢城の孤軍奮闘。ここで悪路王の大軍を二ヶ月間食い止められれば、官軍の精鋭部隊が鎮圧に乗り出すことが出来る。朝廷は密使として小田の武麿を派遣し、彼に一縷の望みを託すのだった。旅の浪人に姿を変えて逢坂峠の関所に着いた武麿は、そこで父を探しにやってきた狭霧と出会い、一緒に旅をすることに。とある長者の家に宿を取った二人だったが、そこで悪路王の配下である赤鷲と夜叉姫らの一行と遭遇する。赤鷲が狭霧に絡んできたところを武麿は救うが、この出来事で武麿の素性が赤鷲たちにばれてしまう。途中豪雨に襲われたことで追撃を逃れた武麿たちであったが、安濃津から鎌倉に向かう船の中で、傀儡師に化けた赤鷲と遭遇してしまう。船上の死闘の末、武麿は足を滑らせ海中に転落、狭霧は人質になってしまう。そして赤鷲たちは、府中に住んでいた武麿の母・柴木を捕らえて、武麿をおびき出そうとしていた…。