1959(昭和34年)/9/2公開 83分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11344
配給:東映 製作:東映
運転手射殺事件が発生し、鬼刑事と青年刑事が苦斗の末、犯人を逮捕するが兇器の追及から意外な人に罪が生まれる。菊村到の「不法所持」に材をとる異色の犯罪ドラマ。
深夜、タクシーの運転手が頭を撃ち抜かれて死んだ。目撃者はなく、銃声を聞いた者もいない。兇器の拳銃はベルギー製ベアードであることが判明した。野田巡査部長と新進の田口刑事が事件を担当する。被害者の身許は分ったが、事件に関係のある人物は現れて来なかった。野田と田口は拳銃の不法所持者を探した。バー「テキサス」のなじみ客小林が、出所不明の拳銃を持っているという。しかし、拳銃は夜の女のものだった。翌日、野田は娘の早苗とカトリック教会を訪れた。早苗は島岡技師との婚約を佐藤神父にうちあけた。推理小説ファンの佐藤神父は野田に重大なヒントを与えた。そして、金子というタクシーの運転手が、「テキサス」のバーテン水越を脅迫した。野田と田口は金子のアパートを急襲した。金子は小林から拳銃の密売を依頼されていたが応じなかったという。水越を脅迫したのはこの男ではない、金子の名を使った男がいるに違いないと野田は直感した。小林には何か暗い影が感じられた・・・。