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花ざかり七色娘 

Girl in Full Bloom

1961(昭和36年)/3/21公開 60分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12196 
配給:東映 製作:東映

ズベ公と呼ばれながら、純粋な心を失わぬ緋桜組の七人娘が、正義の街医者を助け、土地の大ボスと戦いながら美しい夢を実現させていく、ユーモア溢れるお色気活劇。

花ざかり七色娘 
(C)東映

ストーリー

都会の裏、ドヤ街のベッド・ハウスにずべ公グループ緋桜組のマッチーが血相変えて飛んで来た。番町の征子が愚連隊相手に喧嘩をしているとの知らせに、仲間の早苗、照子、京子などが直ちに現場へ応援、乱斗の末、戦果を収めて引き揚げたが、その途中、腹痛を訴える挑戦人靴みがきポン子を拾って、路地裏の診察所、院長武田の診察を受けさせた。そこにもまた、土地の愚連隊が凄みに来ていたが、この愚連隊連中は、土地のボス、唐沢組の乾分達で、経済界の大物、新進コンツェルンの会長剛田番作が、この辺一帯の土地にオリンピック目当ての一大歓楽街、土地買収をする為の厭がらせだった。この剛田は脳溢血で倒れた病床でも土地買収の画策を指図するという豪の者である。
一方、元ずべ公仲間の良美とその夫、大学出の哲平が営む喫茶店、“パーク”の開店日、哲平の友人純一は、ふとしたことからずべ公達と知り合い、武田医師とも顔なじみになった。この純一実は剛田の一人息子である。乾分達を追い払われた唐沢は、今度は武田診察所の医師、松井ほか看護婦たちを買収して土地を売らせようと計った。松井や看護婦達に逃げられた武田は、純一や征子以下のずべ公達の手つだいで診察をうけるが、無法な唐沢は病院の担保の借用証を手に入れ、立ち退きを迫ってきた。純一は父にオリンピック目当ての金儲けのために貧しい人たちを苦しめて土地を買収するような卑劣な行為はやめるよう頼むのだったが、それを受けつける剛田では勿論なく、怒った純一は家出し、ずべ公達のベッド・ハウスの住人となり、剛田財閥と斗おうと皆に宣言するのだった。我々の街を金持ちの手から守ろう、と征子、照子、マッチー達も起き上がって住民達にびかけた。人々もそれに応え、共に起ち上がった。
その夜、征子は、一人寂しく誕生日を迎えていた。そこへ帰ってきた純一に心からの祝福を受け、征子は忘れ絵tいた娘ごころを取り戻した。荒くれた不良の征子、だが彼女もやっぱり不幸な女だ。純一は征子の孤独な姿から、父の姿を思い出し、邸へ戻ってゆくが、純一の心を知らない剛田は、純一のいう事を聞き入れず、二人は再び対立したまま分かれてしまった。だが、再度病気で倒れた剛田は、病院のベッドの中で初めて純一の真心を知り、すばらしいプレゼントをしようと決める。プレゼント、それは土地の買収を断念するという事であった。喜び祝う武田院長、純一、征子それにその仲間たちのささやかな祝宴の最中、どやどやと入ってきたのは唐沢一味、乾分をつれて、殴り込みをかけて来たのである。しかし、これも純一、哲平、ずべ公達の働きによって追い払われてしまった。この時二、三十人の男たちがトラックで乗りつけた。ぎょっとする一同の前に、振い診察所をこわして新しい立派な診察所を建てるという剛田からの知らせ、純子や征子、そしてずべ公たちの真心が、今こそ実を結んだのである。

花ざかり七色娘 
(C)東映
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