時は昭和初期。九州小倉の暴れ者が近衛連隊に入隊。そこで巻き起こす笑いとアクション、そして除隊後、ヤクザとの対立を壮絶なアクションに度胸と人情の機微を盛り込んで描く、健さん極めつけの任侠ドラマ。
中村錦之助と高千穂ひづるの初顔合わせで贈る明朗時代劇。所は月見草咲く狸王国。十三夜の月に浮かれて美しいお夢狸と恋をささやく美男狸・豆太郎は、父親の黒兵衛に勘当されて、怖ろしい人間界へ化け方修業の旅に・・・
水戸黄門漫遊記「地獄谷の豪族」と、「伏魔殿の妖賊」の総輯篇で、水戸黄門が諸国漫遊の途中に起こる、数々の善玉悪玉事件を捌く、奇智とユーモアに満ちた痛快篇である。
民情視察の旅に出た天下の副将軍・水戸光圀公一行が、東海道旅の途次、数々の不正不徳を懲らしめる。助さん格さんの活躍を中心に、恋あり活劇あり怪奇ありの興趣あふれる痛快時代劇。
北陸加賀の国百万石の金沢に現れた御存知黄門様主従が、蛾々たる嶮崖に懸る怪しき山塞に巣食い、徳川平穏の天下覆滅を画す豊家の残党を掃滅せんと得意の秘策でのぞむ大活劇豪壮篇。
男が十年間抱き続けた恋心は、陽光きらめく祭りに、火を呼び、血の嵐を呼んで、遂に男を死に追いやる。港祭りに集まった人々の哀歓を背景に、七夕の彦星・織姫の哀恋に似た宿命的な恋を情感豊に描いた時代抒情詩。