製作は小倉浩一郎、雑誌面白倶楽部連載の角田喜久雄の原作より、八尋不二が脚色、丸根賛太郎がメガホンを取っている。出演者の主なものは、鶴田浩二の一人三役、折原啓子、月形龍之介、宮城千賀子など。
藩主の短気から手打ちになった囲碁師匠の愛猫が、妖怪と化して藩主を責めさいなむというおなじみ佐賀怪猫伝を、化け猫スターの元祖・鈴木澄子が演じる本格的怪異篇。
女の顔がみるみるうちに口が耳まで裂け死体をむさぼり喰う、竹の子のように生える鮮血をふきあげる生首、近ずく人間を呑みこむ恐怖の沼、障子に夜毎うかびあがる化け猫や亡霊の姿、等々血も怖る戦慄の怪談映画。
忍びが権力の飼い犬でなくなったとき、最も恐ろしいゲームが始まる!
光と影のダイナミズムを打ち出して《映像の刺客》と称された工藤栄一監督が放つ、従来の忍者映画のパターンをことごとく打ち破った時代・・・
江戸八百八丁に夜な夜な怪奇の戦慄を呼ぶ謎の殺人事件。その背後には赤穂義士討ち入りによって断絶した吉良家の呪いがあるという。果たしてその真相とは?角田喜久雄原作の怪奇時代小説を映画化した異色の娯楽作。