製作は小倉浩一郎と高木貢一で村上元三の「読物と講談」連載の原作から、鈴木兵吾が脚色したもの。監督は内出好吉で撮影は石本秀雄が当たっている。出演者は高田浩吉、宮城千賀子、山田五十鈴、高千穂ひづるなど。
泥沼の中に咲いた哀愁の恋をめぐって登場する様々の人物を追いながら爛熟と頽廃のニ世相に喘ぐそれら人間像を一つの江戸市井風俗として描く、時代劇の新生面を拓く良心傑作篇。
かつて菊五郎劇団が上演した戯曲を久板栄二郎が脚色し、中村登が最初の時代劇として監督する。撮影は生方敏夫、音楽は黛敏郎。市川海老蔵が舞台と同じ役で映画デビューし、菊五郎劇団の市川左団次、尾上海幸、尾上・・・