家を奸臣に奪われた悲運の百合姫と邂逅した、同じ境遇の亡藩菊地家の遺児・畷之介が、義憤に燃えて助け合い、めでたく奸臣を倒しお家を再興するという絢欄の時代劇絵巻。
風雲渦巻く維新前夜、勤皇思想抬頭の美名にかくれて、天下覆滅を狙う仙台黄門の野望の前に敢然立塞がった白衣白頭巾の人呼んで気まぐれ左近が花咲かす剣と恋の大ロマン。
九州・樺島征伐に向った夢若丸一行は、嵐に襲われてまたも四散する。まだら狼の救援で再起し、逆賊・村上一統を滅した夢若丸は遂に小夜姫と結ばれる。「風雲黒潮丸」三部作の完結篇。
神の如き善意を抱きつつあらゆる世人の嘲弄と迫害とそして貧苦の中に、妻との愛情一途尚且つ自ら厳しく絵画道に生き抜いた又平の半生を描く。思わず微笑を誘う彼の奇異な人生の中に、切々と胸を打つ善意と愛情と哀・・・
千変万化の百面童子の活躍、ギヤマン鏡の謎を解くべく奮闘する左源太・右源太、恐ろしい毒蛇の罠、そして邪悪の忍術師・鉄之助の魔手など、思わず手に汗にぎる痛快冒険時代活劇第二編。