1958(昭和33年)/1/22公開 74分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:10462
配給:東映 製作:東映
盗まれた拳銃をめぐって、若い刑事と密輸団一味が大都会の裏に繰り広げる壮絶の死闘。全編息を呑むスリルとスピードに貫かれたギャング映画の傑作。
とある鋳物工場での火災の沈下後、焼跡から工場主の射殺死体が発見された。殺人放火事件と断定した警察は、中田主任の指揮の元で捜査を開始。宮川刑事は現場で発見したバッジの鋳型とナイトクラブ・インターナショナルの灰皿を手がかりに、ナイトクラブの地下室にある国際大賭博場を発見する。だがその中で十年前の戦友であった坂巻と遭遇してしまい、坂巻を追うも彼の一味に袋叩きにされたうえ、警察手帳と拳銃を奪われてしまう。内密のうちに奪い返さないといけない宮川は、逮捕された坂巻の釈放を条件に拳銃を返すという誘いに応じて坂巻を逃すのだが、返ってきたのは手帳だけだった。またこの釈放によって、宮川と坂巻の関係が警察内に知れ渡り、宮川の立場は一気に危うくなってしまう。賭博上で知り合ったリカという女性を手引きに一味のアジトに乗り込もうとするが、ボスの黒崎は拳銃とバッジの交換を申し入れてきた。捜査から外された宮川は苦肉の作としてバッジの偽物を作って渡そうとするがすぐにばれ、絶体絶命のピンチに。だがその宮川を救ったのは坂巻だった…。