1959(昭和34年)/10/20公開 60分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11328
配給:東映 製作:東映
国際的麻薬ボスが、日本に拠点を求めて飛来。秘密裡に行動する警察陣を追って、女の慕情もふりきり、特ダネに生きる男たちの凄まじい闘魂を描いた迫力ドキュメンタリー。
「スグシャヘデンワセヨ」の電報によって、新聞記者・清水浩平の久しぶりの休日は終了してしまった。警察の保安課主任である佐野警部補が、大きな麻薬団の張り込みで行方をくらましているという。記者仲間に顔を知られていない浩平は、佐野警部補の張り込み先を突き止めるにはうってつけだったのだ。最初は乗り気ではなかった佐野も、ライバルである毎朝新聞の大木記者もこのネタで動いてることを知って俄然やる気を出し始めた。だが、簡単に思われた調査は警察の沈黙によって難航する。何とか偽電話を使って佐野警部補を誘い出し、尾行して張り込み先を突き止める。そこは高級ホテル「セントラル」。佐野も尾行に気づき浩平を制するが、その動向を大木もすでに見張っていた。そんな時、芸能社の社長・松井が佐野の目指す相手、ヘンリー張に売春婦小山レイ子を世話していたことを知る。表向きはタバコ会社の社長、その正体は華僑のボスであるヘンリーは、組織的な麻薬センターを日本に作るために来日していたのだ。そのまま神戸に向かった張。その数日後、浩平のもとにレイ子がやってきた。ホテルであって以来淡い恋心を抱き始めたレイ子は、浩平の役に立ちたいとスパイ役を買って出たのだった。しかし張は警察の焦燥を嘲笑うかのように香港に帰っていく。特ダネをつかめずあせる浩平…。
「特ダネ三十時間」シリーズ(10)