1962(昭和37年)/9/16公開 71分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12886
配給:東映 製作:東映
恵まれぬ境遇に育った双子姉妹が、父に死に別れて北海道を去り、東京浅草のドヤ街に住みながら、周囲の暖かい支援を得て人気歌手になるまでを、ヒット・メロディにのせて綴る。
シンの強さは無類の春田ひとみ・むつみの姉妹は母・きぬと共に北海道を流しで歩いていた。唯一の希望は東京にいる父からの呼び出しだった。苦労の末、東京からの呼び出しに勇んで出かけた三人だったが、父は道路工事で事故死していた。ドヤ暮しを続けながら母の三味線で流しを続ける姉妹には辛い日々が続いたが、温かい目で見る人々もいた。
やがて姉妹は、ストリップ劇場に出演したことがきっかけで、レコード会社の専属作曲家と知り合うことになった。歌のために親子を離したその作曲家も、母の三味線なしではトチる二人に、親子の情を見せ付けられる。
そして、満員の公会堂で父の好きだった「おけさ渡り鳥」を切々と歌う親子三人の姿は万雷の拍手に包まれるのだった。
「こまどり姉妹」シリーズ(3)