柳井隆雄と馬場当の書き下ろし脚本を、大庭秀雄が監督したもので、撮影を生方敏夫が担当した。佐田啓二、岡田茉莉子、大木実、高千穂ひづる、田村高廣などが出演。色彩はイーストマン松竹カラー。
「ひばり捕物帖 唄祭り八百八町」に次ぐ美空ひばり主演映画で、山内久、馬場当の脚本を、ひばり映画とは馴染深い瑞穂春海が監督している。撮影は布戸章、音楽は万城目正、美空を中心に日守新一、藤乃高子、川喜多・・・
九州、浜松、東京で五人を殺し、詐欺と女性関係を繰り返した主人公の生いたちから死刑執行までを辿るストーリー。昭和50年下期の直木賞を受賞した佐木隆三の同名の原作の映画化で、脚本は馬場当、監督は今村昌平・・・
ひとりが死ねば、もうひとりも生きてはいけない。女二人と男一人、そのうち誰かが欠けてもいけない。卍(まんじ)がらみの官能関係の三人は異常なセックスのるつぼにのめり込み、破滅と背中合わせで身を焦がし続け・・・
同世代の若い肉体だけでは物足りず、妻ある男に恋をしたつや子は、自分の出生の秘密や、父の愛人の出現などにショックを受けながら己の肉体を通し愛の実体をつかもうとする。人間の欲望を鋭く抉った意欲作。
製作は大町龍夫、脚本は山内久、馬場当の共同、監督は佐々木康、撮影は長岡博之。出演者は佐野周二、角梨枝子、桂木洋子、それに新田實、村田知英子、有島一郎、大坂志郎、桜むつ子、三井弘次、伊達信、山路義人。