眉間に光る三日月傷、お馴染み退屈男が禁裏の危機と、島津七十万石を救うため、天下無敵の諸羽流青眼崩しを駆使して胸のすく殺陣をお見せする絢爛の時代劇超大作。
茶道”石州流”の創始者として名高い松平不昧公。その遊興三昧に明け暮れていた青年時代、家督を継いで危機に陥った藩政を大改革で巣食うという苦難時代を通して、豊かな人間味を千恵蔵の至芸で見せる。
数千万円の金が左右に動く土地開発をめぐる買占め合戦を背景に、金を求めて生きる女と愛を求めて生きる女、二人の対照的な女性と一人の逞しい男、それぞれの生きる道を求める姿を現代の縮図として鋭く描く。