昭和7年・大阪を舞台に、五分刈り頭に度の強い近眼鏡、短い鉄管をくわえた異様な姿で、悪の化身のような男を演じる若山富三郎。従来の仁侠映画のパターンを破り、悪の塊を全編に織り込んだ異色任侠大作。
熱病の様な歓喜と苦悩の中に若い命が探し求めた愛の存在。ある学生の青春の奔流に、複雑な影をさした大人たちの行動と、若い理性の迷いを、大胆な性描写で衝撃的な物語に織り込んだ新しい型の青春映画。
暗黒街の中で裏切り、裏切られ、そのたびに人間一匹、虫けらのように消されて行く。非情冷酷な世界を、ライフル銃をひっさげて渡り歩く殺し屋鶴田浩二。殺しの五大作戦として話題よぶ“暗黒街シリーズ”第二弾。
米国の大ボスが資金源を日本に求めて上陸。それを阻止しようとする一匹狼が、はからずも兄貴分の組織と新興勢力と闘うことになる。三ツ巴の縄張り争いを大スケールで描いた凄絶ギャング巨篇。
博奕打ちのリアルな生態と息づまる賭場の実態を描いて大ヒットした「博奕打ち」シリーズ第6弾。鶴田浩二と若山富三郎の凄絶な男の対決が見どころとなっている。丁半勝負、賽ほん引き、手ほん引き等の知られざる賭・・・
石井輝男監督の“異常性愛路線”第5弾。現代の京都にカメラをすえ、爛れきった異常な愛欲の姿を、息をのむようなシーンの連続で描く。サド・マゾ・ホモ。橘ますみの裸身に刻む、倒錯セックスの世界は凄まじくも強・・・
全身に刺青を彫った鉄火肌の「やくざ一等兵」が、南支那の最前線部隊で痛快に暴れまくる。凄まじい戦場にあって、機銃を片手に、義理と人情に命を賭けた野放図な男の魂を描いた活劇篇。
片岡千恵蔵の当り役を鶴田浩二が引継いだ新シリーズ。日光東照宮改築工事の材木入札にまつわる連続殺人事件を舞台に、材木問屋、職人、芸者、夜鷹、町娘、やくざ、殺し屋、隠密など多彩な人物が入り乱れる娯楽時代・・・
旅がらす(大川橋蔵)とニヒルな侍やくざ(丹波哲郎)を中心に、敵も味方もない非情な縄張り争いに焦点を置き、三日三晩くりひろげられる殴り込みの凄絶さと戦術、かけひきを克明に捉えた時代劇アクション巨篇。