1963(昭和38年)/8/14公開 104分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:13275
配給:東映 製作:東映
飲んだくれでも人には負けぬ根性男、北海道北見の馬喰・米太郎が、ひとり息子の大平を北海の大平原にも負けない大きな男に育て上げる苦難の歳月を感動豊かに描く名作。
北海道北見の馬喰・米太郎とは、こわい者知らずの暴れん坊だが、女房・はるのが赤ん坊の大平を残して死んで以来、好きな博奕もやめて、大平を日本一の馬喰にしようと頑張っていた。米太郎が真剣に育てた甲斐もあり、大平は優等生になる。太平の教育のために新天地を求めてルベシベの町に移りすんだ米太郎は、太平の行く末を案じる担任の津田先生の諭され、太平には母親が必要と、北見で知り合った酌婦のゆきを妻にした。学問がありながら暗い過去を背負っていたゆきも新しい人生に張り切り、太平との間にも愛情が芽生えていく。そんな時、大平が米太郎の期待を裏切って中学に進学したいと言い出した。ゆきと大平の熱意に負けた米太郎は学費調達のため、馬市の品評会の審査員として不正を働こうとしするが、それを知ったゆきは母の遺品を売ってお金を用立てる。そして春がめぐり、大平が中学に上がるため旅立つ日を迎えた、苦労が一時に出たゆきは血を吐いた。それを知らずに汽車に乗る大平。馬で大平の乗った列車を追いかけ、励ます米太郎の声が北海の原野に響き渡った…。