徳川三代将軍家光の治世に、武士たちが泰平の御世に馴れて、その本領を忘れ果てているのを歎く御存知大久保彦左衛門が、時の老中に盾ついて大暴れする痛快無比の娯楽編である。
風雲渦巻く維新前夜、勤皇思想抬頭の美名にかくれて、天下覆滅を狙う仙台黄門の野望の前に敢然立塞がった白衣白頭巾の人呼んで気まぐれ左近が花咲かす剣と恋の大ロマン。
美空ひばり、東千代之介、千原しのぶのトリオが絢爛織りなす、明るく楽しい唄と笑いと剣の明朗娯楽篇。鏡山藩十五万石をめぐる大陰謀に、敢然挑戦をする唄の美少女お初の活躍、幼君鶴丸君を護って花と散る美女の悲・・・
世間知らずの貧農の娘が、廓の中で男と女の汚れた関係、醜い社会の姿を見てとり、幸せを我が手でつかもうと努力する。明治30年代の遊廓を舞台に、女だけの妖艶な世界がエロチックに描き出された作品。