水上勉の小説を、監督の内田吐夢と脚本家の鈴木尚之が映像化した、日本映画史上に残る不朽の名作。困窮を極めた人間の欲望と運命、そしてさまざまな人物の人生の変転を、ダイナミックに描きながら、真の善悪とは何・・・
頃は維新前夜。佐幕か勤皇か、動乱の嵐に揺れる幕府代官の暴政に忍従の堰を切った天領地の農民たちが、無双の豪弓を誇る一人の猟師の熱情に駆られて一揆を起こす。
シラーの戯曲「ウィリアム・テル」を題材・・・
朱雀帝の頃、最愛の人、榊の前を失い、都を追われた天文学者・安倍保名が、悲しみの流浪を続けるうち、榊の前の妹・葛の葉姫と、葛の葉姫に化けた白狐に亡き恋人の面影を求める悲恋大作。
槍の名手・高定は切腹に失敗して以来、山にひきこもり静かな生活を送っていたが、武士の血は彼を再び戦場へと導く。戦国の世に生きる武士の儚き姿を描いた人間ドラマ。
尾崎士郎の代表作「人生劇場・残侠篇」をもとに、巨匠内田吐夢が東映オールスターで描く。飛車角、吉良常、宮川、小金等の任侠の世界に逞しく躍動する人間群像を中心に、奥深い人間ドラマを追求していく。