水上勉の小説を、監督の内田吐夢と脚本家の鈴木尚之が映像化した、日本映画史上に残る不朽の名作。困窮を極めた人間の欲望と運命、そしてさまざまな人物の人生の変転を、ダイナミックに描きながら、真の善悪とは何・・・
時代劇新星・松方弘樹の主演第一回作品。無間の鐘に青春を賭け、瀬戸内海から江戸へ、幸せと試練を求める若き美剣士・霧丸に襲い掛かる海賊”黒い狼”船目付、豪商などの魔手と韓国に眠る財宝を巡って波瀾万丈!
無間の金を幸せと夢を込めて撞いた霧丸と浪江の二人の上に、つぎつぎと危難が降り懸かってきます。梨花の鐘、黒観音、黒阿弥陀のみが知る財宝のありかは?剣のサウスポー・松方弘樹の痛快冒険ロマン第二弾です。
幼児誘拐の悪質な犯人を追って、犯人の報復を恐れる家族の協力さえ得られず、捜査に苦労しながらも唯一の手がかりである電話網に喰いつき、必死の努力を続ける刑事の姿を描く迫真篇。
東京、札幌間一千キロ。果てしなき大空を飛ぶ旅客機にまぎれ込み、必死の逃走を計る殺人犯と勇敢な乗務員の死斗、恐怖に戦く三十二人の乗客。スリルとスピードで描く航空サスペンス巨篇。
京都の廓五番町を舞台に、処女の心と男を魅きつける魔性の身体を持つ娼婦夕子の愛と性の悶えを追って、女の性の哀しさを情感豊かに描きつくした水上文学の完全映画化。
流民の子に生まれた少年・サメが、世の中の厳しい現実にぶつかり、生きる為に鍛えあげた力で悪の世界を突っ走るが、力だけでは現世を乗りきれないことを悟る。“悪”をテーマとする非情鮮烈な人間ドラマ。