北九州を舞台に、大いなる夢を追い求める逞しき男女の姿を、波乱万丈の物語の中に描いた火野葦平の代表巨編を映画化した人間ドラマの第二部。郷土色豊かな絢爛たる大祭礼、緑と黄の祭衣装が笛太鼓に囃されて入り乱・・・
誠の任侠道を貫くためにお互いに盃を交わして立ち上がる三人。好漢菅原文太、新鋭伊吹吾郎、重厚若山富三郎が、博徒の世界の厳しさと哀歓を、大正末期東京は吉原に美しくも壮絶に歌い上げる任侠大作の一篇。
人間山下泰文の生ける姿を追求しながら、大いなる日本の悲劇を衝く雄渾の大作。「ひめゆりの塔」に次いで各方面より注目を浴びた問題の野心作で、早川雪舟一代の名演技が見る者の心を搏って胸にせまる。
博奕打ちシリーズ第7弾。舞台は九州、年に一度の大花会をめぐる博徒一家の対立、旅の胴師の対決、ガリ札作りの名人の執念、薄倖の女との恋を、格調高く迫力いっぱいに謳いあげる。
ヤクザ映画のパロディ的な作品となった若山富三郎の「極道」シリーズ第3作。舞台を旧日本軍に設定し、時の国家権力と闘う様を痛快に描いている。戦後の日本映画には軍隊の“非人間性”を描いた作品が数多くあるが・・・
溢れる若さ、唄と度胸の名探偵ひばりちゃんが、ホテル横領を企む一大ギャング団を相手にテンヤワンヤの大活躍を展開するという、痛快無類、興趣満点の明朗スリラー。