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埠頭の縄張り

Fighting for Dominion

1959(昭和34年)/7/22公開 90分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11316 
配給:東映 製作:東映

非情と無法の掟にうごめく現代ヤクザの世界、その凄まじい斗争の明け暮れに、なお一少女とのささやかな夢を求めた男の空しい青春を描いたアクションドラマの傑作。

埠頭の縄張り
(C)東映

ストーリー

朝早くから労働者が働き、夜は密輸業者が蠢く横浜の埠頭。若い留次はそこに巣食うヤクザ者。腕っ節を買われた留次は、山根という男から頼まれて仲間の三木らと密輸の見張りをしていたところ、予期せぬ張り込みに遭遇してしまう。山根は三木と逃亡、留次は和枝という娘の手引きで顔役の榊鶴吉の家に隠れた。だが榊は仁義を重んじ、留次が密輸に手を出していることを良くは思っていない。そして県警も警戒を強化し始めていた。一昨年に麻薬密輸で逮捕した相良という男が、先日保釈されたことで長谷川刑事・田宮刑事は相良に注意を払っていたのだ。その相良は密輸の本締めである劉の許を訪ねたが、昔の仲間であった相良を売り、彼の愛人あさみまで奪った劉は相良を門前払いする。あさみの家を探し当てた相良は、劉と麻薬に狂ったあさみに激しい憎悪をぶつける。だが新しい情婦の千絵子を引き連れやってきた劉は、あさみを冷たく突き放した。一方留次は和枝の愛情に守られていた。二人のささやかな夢は、金を稼いで箱根のホテルに泊まることだった。相良は劉への復讐を決意し、密輸を強奪して5千万円を奪う計画に留次や山根、榊たちを巻き込む。箱根への夢を抱きながら計画に参加する留次。やがて計画は成功するのだが、劉に捕まった山根の裏切りにより、相良や留次達は次第に追い詰められていく…。

埠頭の縄張り
(C)東映
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