世にいう「慶安の変」の立役者・由比正雪の二人の遺児が、父の遺品の梵天像にまつわる莫大な軍用金の所在を求めながら、正義と平和のために若い情熱の限りを尽す時代活劇。
由比正雪の遺児・五郎、十郎の兄弟が梵天像に秘められた莫大な軍用金を求めて運命の真っ只中、二身を曝して奸悪の徒と闘い、遂にこれを切り捨て正義と平和の為に尽力する波乱万丈の時代劇の後篇。
揆をとらせれば当代随一、三軒界の麒麟児と謳われた杵屋扇太郎がやくざ稼業の瞼の父に逢ったことから、しがない運命のきずなに縛られ、追われ流れて揆と長脇差に命を賭けた三味線やくざの義理と仁義と度胸と啖呵を・・・
朱雀帝の頃、最愛の人、榊の前を失い、都を追われた天文学者・安倍保名が、悲しみの流浪を続けるうち、榊の前の妹・葛の葉姫と、葛の葉姫に化けた白狐に亡き恋人の面影を求める悲恋大作。
山岡荘八原作の小説を映画化。戦雲急を告げる戦国の野に若者となった吉法師・信長が、天衣無縫の性格と勇猛心を胸に秘め、大うつけ者と罵られながらも着々と名将の風貌を築いてゆく姿を乱世の人間模様と共に描く雄・・・
御馴染み荒木又右衛門が伊賀上野に河合又五郎以下三十八人を迎え討つ。渡辺数馬の助太刀として仇討を成就させるまで、悲願を込めた発端から「鍵屋の辻」の決闘までの結末を描く。
流刑人の子という逆境に育った弥五郎が強い意志と天性の才能で苦難と戦いながら兵法学に専念し、ついに一刀流開眼に至るまでを、宿敵柳生一門との対決を織り込んで描いた青春激動篇。
意地の張り合いから対立する旗本卍組と町奴。その争いの中から、青年旗本と町奴頭領の娘との間に純情な恋が生まれ、剣と喧嘩しかない旗本と町奴の間に平和をもたらすという痛快時代劇。