騒然たる話題のうちにグァム島より帰還した皆川、伊藤氏の16年にわたるジャングル生活を描き、戦争のもたらした悲劇を背景に原始生活を送る人間心理を捉えた異色作。
社会の注目を浴びている集団就職の店員たち、働く青少年の集まりである“根っ子の会”を登場させて、一人の街のチンピラが“根っ子の会”の善意と姉の愛情に見守られながら更生していく姿を明るく描いた青春映画。
鶴田浩ニの東映入社第一回作となる本作は、終戦間近い動乱の満州を舞台に、拳銃と陰謀渦巻く砂漠都市でひとりの日本人青年医師が限りなきヒェーマニズムと祖国愛をもって繰り広げる愛と血と熱情のドラマである。
「警視庁シリーズ」第14作。多摩川に浮び上った中年男の溺死体をめぐって巧妙に仕組まれた犯罪罠を、七人の刑事が血のにじむような苦闘の中にひもといてゆく。
郊外で嬰児殺害事件が発生し、出動したお馴染み刑事グループの前に暴露される複雑で醜い人間群像。現代の世相を鋭く捉えて絶賛を博した名物シリーズ第十三話。
御存じ、片岡千恵蔵の七つの顔の名探偵多羅尾伴内シリーズ第11弾にして、「十三の魔王」に続くシリーズ最終作。今回も名探偵伴内を始め、片目の運転手、富豪の老人、せむし男、キザな紳士、香港丸の下級船員、正・・・
東京汐留駅に届いたトランク詰めの死体を巡って、捜査網は東京から大阪へ。お馴染み精鋭捜査陣の活躍を迫真のロケーションカメラで描破した人気シリーズの第12作。
現場も動機もわからない殺人事件を追う青年検事。その犯人は恐るべきペスト菌を持っていた。どす黒い戦慄に彩られた有馬頼義の本格推理小説完璧の映画化。