江戸で人気の高い踊りの師匠とやくざな男とがめぐり逢い、凄まじい愛欲の果て狂いに狂った女師匠が殺される。怨霊となった女師匠は、復讐鬼となって男を悩ます。スリル満点の怪談篇。
旗本六法組と町火消の対立の中、のんだくれの大工・長兵衛とその娘・お久、火消し「め組」の暴れん坊・新介、その親分・新門辰五郎たちが、八百八町に火事と喧嘩、笑いと涙でつづる人情時代喜劇。
二条城の御金蔵から四千両を奪った能登の忍者たちと、冤罪をそそぐために虚無僧姿で江戸へ向う剣士、謎の美女などが、意外な陰謀にあやつられ、剣と血の修羅場を展開する時代活劇篇。
偽鼠小僧騒ぎでお江戸を離れた本物の次郎吉が、北町奉行の長男と互いに素性も知らぬまま東海道を弥次喜多道中。若さはちきれるコンビが巻き起こす痛快無類の青春道中日記。
サムライなんて犬畜生だ!どうせ死ぬならこの槍で地獄の底へ道づれだ!美しい富士を背景に、侍の世界の狡さ、醜さに抗議する槍持ち下郎の姿を、原作・脚本・監督の3役をこなした伊藤大輔が迫力充分に描いた時代劇・・・
町の連中の協力で捕えられ、島送りになっていた三人の極悪人が帰ってくる。仕返しを恐れる人々の前にひょっこり現われた旅鴉が、この悪人共を叩き斬って立ち去って行くという痛快アクション時代劇。
サムライだって人の子だ、名誉も欲しけりゃ、女も欲しい、ましてこの世は金次第・・・。戦国の世に生きる三人の侍が、それぞれの処世訓で暴れ回る姿を描いた痛快活劇。原作は柴田錬三郎の「おれは侍だ」。
“天地正大の剣”を追う剣客、公儀隠密、怪盗、野盗、浪人らの激突を、鳴動続く富士山を背景に、近衛十四郎と松方弘樹の親子コンビでサスペンス豊かに描いた痛快時代活劇。
江戸時代を舞台にして、人間の善意を守ろうとする人々の暖かく美しい心の触れ合いを描いた山本周五郎文学の映画化。初恋の失敗談、女の業の哀しさ、生きることの感動、等を三篇に綴り、笑いと涙を盛った文芸作。