万人に親しまれた忠臣蔵の映画化で、当代の人気スターを網羅した東映京都の超大作。一力茶屋、山科の哀愁、南部坂雪の別れ、吉良邸討ち入り等々、恋人の為に自ら赤穂の間者となった一少女の姿を描いた巨篇。
人間山下泰文の生ける姿を追求しながら、大いなる日本の悲劇を衝く雄渾の大作。「ひめゆりの塔」に次いで各方面より注目を浴びた問題の野心作で、早川雪舟一代の名演技が見る者の心を搏って胸にせまる。
幾星霜、戦災孤児はどこへ行った?罪なき少年少女達が不幸な境遇ゆえに知った悪の芽生え、彼等の歪げられた心に救いの手を伸べる若き学園長の愛情を中心に、偽りなき生活記録を描いた感動の佳品。文部省選定。
庶民の中から生れた英雄秀吉の生い立ちから織田信長に出逢う迄の、所謂苦難時代を、母の愛情に織りなして描いた感動の文芸時代劇。大東映が堂々たる布陣を以て放つ香り高き野心大作である。