角田喜久雄の原作小説を映画化。徳川五代将軍・綱吉の世、駿河大納言の秘宝の在り処を示す七枚の髑髏銭をめぐり、快剣士三四郎、殺人鬼銭酸漿、怪盗、美女などが入り乱れて展開する怪奇波瀾の正邪の争いを描いた痛・・・
舞台は京都の祇園と宮川町。金のためなら他人の男でも平気で奪うドライ芸者・君蝶が、四人の男を手玉にとる凄腕ぶりを村山新次監督がねっとりとした描写し、匂うばかりの風俗の中に女の欲望を浮き彫りにしている。
明治37年に勃発した日露戦争の歴史的事実と、それにかかわった人々の生き様を雄渾なタッチで描いた歴史巨編。豪華キャストが総結集し、さだまさしによる主題歌「防人の詩」が万人の心を揺さぶった。